イントロダクション
今春咲いたチューリップの中に縞模様の入ったものが現れました。これは昨秋に新規導入した球根ではなく、数年前から植えっぱなしだったものです。
これが何を意味するのか調べてみました。今回はそのレポートです。
斑入りの花被片を持つチューリップ

数年前から植えっぱなしの球根だったので元々はこの並び、奥に並んでいるサーモンピンク色の株と同じ品種のはずなんです。品種名は定かではありませんが、サーモンファンアイクだったかな?
それがなぜ今年、こんな模様が出現したのでしょうか。これはこれで綺麗な花なのでもしかして新品種が爆誕で大儲け!?
チューリップモザイクウイルス
この縞模様は珍しいし見栄えも良いので栽培を続けたくなります。
しかし残念ながらこれは病気が原因の花色の変化なのでした。チューリップモザイクウイルスに感染すると、花の色が写真のような縞模様になって本来の花色が出なくなってしまいます。このウイルスはアブラムシが媒介するとのこと。株を除去することと同時にアブラムシが出現していなくても防除を行う必要があります。

花の下にイレギュラーについた小さな葉っぱにも花と同じ赤い色素が発現しており、それも縞模様になっていました。
チューリップバブルとウイルス病
1630年代オランダで世界最古の経済バブルとして知られているチューリップバブルが起きました。特に花被片に美しい斑が入る品種などは珍重されました。富裕層だけでなく庶民までもが投資に参入して異常な高騰を見せました。しかし1637年に入ると球根の購入希望者が急激に減ったために買い手のつかない球根が大量に余りバブル崩壊が起こりました。
その当時、縞模様は突然変異で現れた新品種だと思われていましたが、現代ではアブラムシが媒介するウイルスによる病気が原因と判明しています。
まとめ
- 栽培2年目以降のチューリップで花に縞模様が入る変化が起こることがある
- これはアブラムシが媒介するチューリップモザイクウイルスによって引き起こされる
- この病変は葉っぱにも色素が残って縞模様が出ることがある
- 美しい縞模様ではあるが、感染症であり本来の色彩に発色しなくなるので防除が必要
- 白色と黄色のチューリップにはこの症状は現れないとのこと
- 感染球根は除去と同時にアブラムシの発生前から農薬散布で防除が必要
- 17世紀のオランダで希少種をめぐりチューリップバブルが起きた
- このバブルは世界最古の経済バブルである
今後は・・
- 感染球根の除去
- 対アブラムシの農薬散布