イントロダクション
園芸店ではないお店で観葉植物のシェフレラが咲いているのを見つけました。自宅でも20年以上になるかな、長年栽培しているのですが今まで一度も咲いたことはないのですよ。丈夫で育てやすいから街中のあちらこちらで見かける観葉植物なのに、花は なかなかお目にかかれません。これが咲くのは珍しいよね。そこで今回はシェフレラについて色々調べましたのでレポートしたいと思います。
シェフレラの花
最初に花について記した後に豆知識をいくつか追加していきたいと思います。
お店の人に断りを入れて写真を撮らせてもらいました。

花序の先端から咲いていくようです。店内なので思うように撮れませんでした。もう少し低い位置のつぼみが咲き始めた時にはまた撮らせてもらおうかと思っています。
小さく黄色っぽい花で派手さはありません。一つひとつの花は同じウコギ科のヤツデにも似ていると思いました。ヤツデは雄性先熟だそうです。これもそうかな?
花の中央でキラキラ輝いているのは蜜です。お店の方の言うには、蜜が溢れて鉢の周りがベタベタになるそうです。蜜を奥まった所に隠さずに露出させているのは、ハエやアブの仲間を主なポリネーターに採用しているからかもしれません。でも、シェフレラのハチミツというのもあるらしいのでミツバチも訪花するのでしょう。
蜜の量は豊富なようなので、花がたくさん咲いた時に屈折式糖度計で測定できそう。
観葉植物シェフレラの植物名について
観葉植物シェフレラは、ウコギ科フカノキ属です。手元の植物事典「樹に咲く花」(山と渓谷社)ではヤドリフカノキという名称で登録されていました。台湾、中国南部原産だそうです。
日本に自生するフカノキ属はフカノキ1種。他に世界では熱帯林の常緑樹に200種ほどがあるそうです。
実はフカノキ属のことをシェフレラ(Schefflera)っていうのですが、観葉植物として流通しているのは限られた品種だけなので、それで困らないということらしいです。
それからホンコンカポックという別名で販売されていることもあります。カポックとはアオイ科(またはパンヤ科)のパンヤノキのことで、掌状複葉の様子が似ていることからそう呼ばれるようになりました。
このように、1種の植物でも流通や見た目、輸入当時の事情などにより色々な名前で呼ばれることがあるのですね。
シェフレラの開花時期について
ネット情報では開花時期を5月〜7月としているホームページが複数見られました。
一方、「樹に咲く花」事典では「冬、枝先や葉腋に淡黄白色の小さな花を多数つける」とありました。この店のシェフレラも咲くときは決まって真冬だそうです。
どうして違いが生じたのでしょう。店内の暖房の影響とかでしょうか?熱帯系の植物なので、季節を決めずに咲きたい時に咲くということなのかもしれません。熱帯系植物ならいつ咲いてもポリネーター不足に悩むことはないでしょうから。
花芽ができ始めた時期を正確に知りたいところですが、お店の人は興味を持って見ているわけではないから分からないそうです。
シェフレラ 花を咲かせるコツ
それから花を咲かせるコツみたいなのを伺ったのですが、どちらかというと放任っぽい。植え替えもあまりしていないし肥料も少なめな感じでした。剪定も必要最小限のようで身長180cm以上はありそうでした。年中室内で日光には当てていないけれど、営業中のライトで光合成はできている感じでした。
冬は営業中の暖房で寒さは防げている感じです。ただ年末年始の休み期間は電灯も暖房もオフだそうです。
自宅のシェフレラでは咲かせるのは難しいかも。と言うのも、伸びてくれば邪魔にならないようにサイズをコントロールしたいからね。

花序が伸び始める前はこんな感じ。株の下の方にありました。
それが伸びてくると・・

このように枝分かれして多数の小さなつぼみが準備されています。
別種になりますが、この花序の様子が逆さまにしたタコの足に似ていることからオクトパスツリーと呼ばれる植物もあるそうです。
自宅のシェフレラ
次に自宅のシェフレラを紹介します。

現在はこんな感じ。結構長い間育てています。枝が伸びてくると切り詰めて整えているので比較的コンパクトな樹形です。そういう管理では何年経っても花は咲かないのでしょうね。

斑をよく見てみると黄色い部分と黄緑色の部分があることがわかりました。
購入した時点では このような斑がたくさん入っていた記憶があるのですが、いつの間にか少なくなったようです。剪定を繰り返しているうちに斑がどんどん減って緑色一色の葉っぱが多くなったのかもしれません。

シェフレラの葉は自然な状態ではマットな質感なのですが、布などで磨くと光り輝きます。上の写真で右下方向に伸びる葉だけ磨きました。マットな調子を出しているのはブルームかな?
観葉植物の葉を磨くというと映画「レオン」を思い出します。孤独な殺し屋レオンは観葉植物を愛していつも葉っぱを磨いていましたよね。アグラオネマ。。。
最後、マチルダによって寄宿舎の庭に植えらてしまうよね。大地に根を張ると言うメッセージだと思われますが、あそこじゃ枯れるよなぁと思ったものです。
まとめ
- シェフレラはホンコンカポック、ヤドリフカノキという別名がある
- 観葉植物シェフレラは、学名のフカノキ属(Schefflera)を流通名にしている
- ある店内に置かれていたシェフレラが真冬のこの時期に咲き始めていた
- そのお店では、ほぼ毎年のようにこの時期に咲いているとのこと
- 栽培方法は、放任気味で身長も180cm以上と高くしてあった
- 一般家庭で樹形を大きくしたくない場合は咲かせるのは難しいかもしれない
- シェフレラの花は溢れるほど蜜を多量に分泌する
- 斑入りのシェフレラは注意して剪定しないと斑が減る可能性がある
- 葉っぱは自然な状態ではマットな調子だが磨くと輝く
今後は・・
- 花の蜜を屈折式糖度計で測定してみる
- 蜜の味見
- 花が咲き進む様子を観察させてもらう
- ヤツデと同様な雄性先熟?
- 店にお願いして人工授粉および実ができないかの観察